歯を削った時に痛みが出る原因
「別の歯医者で『神経のある歯を削ったら、痛みが出るかもしれません』と言われ、それ以来怖くて歯医者に行けなくなってしまいました‥」
このような訴えで、患者様が来院されました。
歯を削って痛くなると思ったら怖いですよね。
この患者様のレントゲンを確認してみると、神経までの距離は十分にあるので、ほぼ痛みが出ることはないと診断しました。
それではなぜ、その歯医者の先生は痛みが出ると説明したのでしょうか?
歯を削ることによって発生する痛みの原因は沢山あるのですが、今回は歯科医師の技量について説明します。
- ① 発熱
- 歯を削る時に熱が出ると、歯の神経を痛めてしまいます。 水を出して冷やしながら歯を削るのですが、その水の量が少なかったり、削っている場所にうまく当たらなかったりすると発熱します。
- ② 古いドリルで歯を削る
- あまり削れない古いドリル(バー)で歯を削ると、神経にダメージを与えます。 新しくてよく削れる器具は、神経へのダメージが少ないです。
- ③ 強い圧力で削る
- 学校の教科書にも書いてありますが、歯は軽く触れる程度の圧力で、ゆっくりと削らないと神経が痛みます。
- ④ 削りすぎ
- 不必要に削りすぎて、神経に近くなると痛みが出ます。
過去に多くの後輩、歯医者を指導してきた僕の経験から言わせて頂くと、全てではないですが、歯科医師の歯を削る技量に比例して、痛みの出やすさ、出にくさはあります。
正しく削った場合、痛みはかなり出にくいです。